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【いわき市】銅板の穴あき(田中)

外壁塗装・屋根塗装専門店のプロタイムズいわき店です!

今回のブログを執筆させていただく

外装劣化診断士の田中です!

屋根塗装・外壁塗装の際に合わせてメンテナンスを行うべき箇所は多々ありますが、逆に塗装の必要がない(出来ない)箇所もあります。

例えば陶器瓦や銅で作られている物は
基本的に塗装によるメンテナンス対象になりません。

しかしながら劣化しないのかというとそうではなく、
メンテナンス方法が変わってくるので注意が必要です。

今回は「銅」に着目して内容を見ていこうと思います。
※瓦屋根に関しての記事はこちら!

【いわき市】瓦も診断します!(田中)

■そもそも「銅」はどの様な素材なの?

こちらの写真を御覧ください。

瓦と瓦の間にある「谷」と呼ばれる箇所です。
こちらの谷は「銅」で出来ています。

銅は耐食性が高い素材で、緑青(ろくしょう)という
同特有の酸化現象によって、表面に皮膜を作り腐食を防ぐ特性を持っています。※10円玉が青くなることでご存知の方も多いかもしれません。

そのため、寺社仏閣の屋根や有名なものでは奈良の大仏にも銅が使用されています。また遺跡から発掘された「銅剣」は数百年前のものでもその形状をしっかりと留めています。

この様な高い耐久性から、

「うちは銅だから心配ない。診断は大丈夫だよ」といった具合に、
銅製部に関してのメンテナンス意識が下がってしまう事もあります。

しかしながら、実はこの様な現象が起きる場合があるのです。

■銅と瓦の関係性

改めてこちらの谷を見てみると、


「穴」が空いていることがおわかりになるでしょうか?
もう少し寄ってみると・・・


500円玉ほどの大きさの穴が空いています!

銅と瓦という、高耐久性の組み合わせなのになぜこの様なことが起きるのでしょうか?

一つとしては、これは「銅」と「陶器瓦」の関係性に由来して起きる劣化症状と言われることがあります。

陶器瓦を焼く際に使用する「釉薬(ゆうやく)」には
銅を溶かしてしまう性質があるため、

こちらの屋根の様な組み合わせの場合、瓦から流れ出た成分によって穴あきが起きてしまうという説があります。

また、陶器瓦以外の瓦でも穴あきが起きるケースもあります。

再度劣化箇所を確認してみると、穴が空いているのは、瓦から水が滴る箇所です。

つまり、長い期間集中的に水が滴る事によって、表面が劣化・薄くなり穴が開くとも考えられています。

どちらにせよ、この様な劣化が起きている事実がある以上、
銅だから大丈夫!と思わず、定期的な診断を受けることが重要です。

また、補修に関しては塗装ができないため、簡易的な処置で防水テープを貼るといったことがありますが、最終的にはカラーステンレスやガルバリウムなどへの張り替えが安心できるメンテナンスとなります。


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