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【いわき市】塩害について(田中)

いわき市外壁塗装・屋根塗装専門店のプロタイムズいわき店です!

今回のブログを執筆させていただく

外装劣化診断士の田中です!

住宅の劣化症状には種類がありますが、今回は「塩害」について書いていきたいと思います。

塩害とは?

塩害(えんがい)とは、海水に含まれている塩分が住宅などの建築物や、車やバイクと言った機械などの表面に付着・結晶化をして、付着した対象物の劣化を引き起こす現象です。

塩害の発生地域としては、海岸線や河口付近など海に近く、加えて風が強い場所で発生することが多く見られます。(風に乗って塩分が飛んでくるため)

どのような劣化症状があるのか?

塩害が引き起こす劣化症状の代表的なものは、「金属部分の錆の発生」や「コンクリートや木材の内外の腐食」等が挙げられます。これらは表面に付着した塩分が水分を吸収し、浸透することで引き起こされると言われます。

塩害 錆の発生

そうすると、建材自体の耐久性や安全性に影響を及ぼすことになるため、注意と対策が必要となります。

どのような対策があるのか?

対策としては、下記のようなものが挙げられます。

①定期的な洗浄

表面に付着した結晶化した塩分を長期間そのままにしないことがポイントです。また汚れが付着しているとさらに塩分が付きやすくなってしまうため、定期的な洗浄を行うことで、「塩分を洗い流す」「塩分がつきにくい環境を作る」といった対応ができます。ただし、高い頻度で高圧洗浄器などで強く力を加えて洗浄を行ってしまうと、逆に外壁などを痛める結果に繋がる可能性があるので注意しましょう。

②塗装を行うことによるメンテナンス

塗装は建造物等の表面をコーティングし、紫外線や雨風から建材を保護するために行われます。そのため、定期的な塗替えを行うことで表面のコーティングを常に良い状態に保つことが重要です。また、使用する塗料の選定も金属部分であれば錆止めの効果を持つものといったような、環境に適した塗料選定を行うことも大切です。

③コンクリート部の補修

塩害が発生した場所によって劣化・メンテナンス方法が若干異なります。コンクリート部の場合は、クラック(ひび割れ)が入ることが有り、放置してしまうとそこからの水分の流入も含めて、内部にある鉄筋が錆びたりすることがあります。

そのため補修方法としては、劣化状況応じて劣化している部分を削り落とし、新たにコンクリートを打設したり、専用の補修材を用いてひび割れを埋めるなどといった、塗装とは違った方法を行う場合もあります。

以上のように、塩害に対するメンテナンスとしては、
・定期的な洗浄
・定期的な塗り替え
・コンクリート補修

などがあり、加えて通風(通気)の確保も重要です。

塗り替え施工時の注意点

まず最初に前述にもあるように、建物の場所や環境を把握し、塗料の選定を慎重に行い、その上で、適切な施工工程を踏まえて塗装を行うことが重要なポイントです。

例えば塗り上げた後、塗膜(とまく)の裏に塩分が残ってしまっていると再発や密着不良を引き起こす可能性がありますので、下地処理が重要となってきます。

塗装前の高圧洗浄を行った後、しっかりと下地を乾燥させることで密着性の向上を促したり、すでに表面に錆が発生している場合などは、ケレン作業を行い錆を除去してから塗装を行うといったような内容です。

最後に

塩害は環境要因のため、その地域に居住する以上は上手に付き合っていかなければなりません。そのためにも定期的な住宅診断を受け、適切なタイミングでメンテナンスを行うことが大切な住宅等を長く健康に保たせる秘訣になります。


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