いわき市・双葉郡・北茨城の皆様、こんにちは！

外壁塗装・屋根塗装専門店のプロタイムズいわき店です！

今回のブログを執筆させていただく

外装劣化診断士の　田中　です！☺

塗料には様々な機能性が付与されています。

・汚れにくさ＝「低汚染性】

・藻やカビがつきにくい＝「防カビ・防藻性」

・長く持たせる＝「高耐久性」

などなど、性能の進化が続いています。その中の一つに【遮熱機能】というものがあります。

今回はその遮熱機能について書いていきたいと思います。

 

【目次】

1.遮熱塗料とは

2.遮熱塗料の効果・理由

3.遮熱と断熱の違いについて

4.最後に

---

 

 

1.遮熱塗料とは

①遮熱塗料の基本

遮熱塗料は、太陽光からの熱を反射させ、表面温度の上昇を抑える効果が従来の塗料よりも優れているものです。

塗料を生産する際に色を付けるため「顔料」を配合しますが、その顔料を「特殊遮熱無機顔料」といった、特殊な顔料を使用するなどといった製法で作られます。

②遮熱塗料にもランクがある

昔は遮熱機能を高めた塗料が特別な塗料として認知されていましたが、現在では遮熱機能は必須の機能となってきています。

そのため「どの塗料でもOKだろう」と思われるかもしれませんが、ひとくちに遮熱塗料といっても実はその性能には差があります。

例えば遮熱性がある塗料を使用しても、汚れが付くレベルが一般的な塗料レベルの場合、表面についた汚れや藻などが熱を吸収するため、徐々に遮熱効果が低下してしまいます。そうなると、せっかくの遮熱機能が長持ちしなくなってしまいます。（遮熱保持性）

このように、単純に遮熱機能があるだけではなく、様々な観点からみた「総合的な機能力」で判断することが重要です。

↓低汚染性塗料についての記事はこちらから

【いわき市】超低汚染塗料①：暴露試験（田中）

また、遮熱塗料が普及したことにより、塗装業界内でも遮熱塗料メーカーシェアが確立されています。

現在（2023年度時点）では「アステックペイント」が遮熱塗料メーカーとして3年連続で国内№１に輝いています。

↓国内№１遮熱塗料メーカー【アステック】のサイトはこちらから

遮熱塗料特集 | 遮熱・断熱・防水塗料メーカーのアステックペイント：住宅を守り続ける【100年ペイント】 (astecpaints.jp)

↓プロタイムズいわき店の遮熱塗料ページはこちらから

オススメ塗料ラインナップ

2.遮熱塗料の効果・理由

まず最初に遮熱機能がなぜ付与されるのでしょうか？

この質問をすると、遮熱という単語から想像される「涼しくなるから」といった答えが多く上がります。

この答えは間違いではなく、実際に遮熱塗料を使用した後は表面温度が下記のように13℃も下がるという実験結果が実際に出ています。

重要なのは表面温度が下がることによっての効果をきちんと理解することです。

表面温度が10℃以上下がった場合、室内環境はどうでしょうか？

例えば夏の猛暑日、屋根裏や2階の寝室に関してはいつもより涼しく感じる＝室内温度が下がる可能性は大いにあります。

しかしながら、窓開けた場合外気が流入してきて、あっという間に室内での効果は感じられなくなってしまいます。

このように、数値・理論上は室内環境の改善、またそこから続く「電気代の緩和」も見込める可能性がありますが、生活・住宅の作りなどによって確実ではないことも知っておきましょう。

また、工場のような金属屋根であったり、外気の流入がほとんどないといった環境など、一般住宅よりも遮熱効果による恩恵が多い場合もあります。

それではあまり遮熱機能は必要ないのではと思われるかもしれませんが、遮熱機能がもたらすメリットは「塗料の耐久性」に大きくかかわるため、遮熱機能は現在は必須であると考えられます。

どのような事かというと、塗料・塗膜は紫外線や太陽熱などで劣化していきます。

そのため、表面温度を下げる＝劣化しにくくするということにつながります。つまり、通常よりも長い耐久年数を持たせるために重要な役割を担っているということです。

 

ちなみに時折、「遮熱塗料を塗れば断熱効果があり、電気代が浮く」とか、二重サッシの似たような効果があるといったことを言う業者さんがいますが、これは次の項目の「遮熱」と「断熱」の違いをわかっておらず、ややオーバートークかと感じます。

 

3.遮熱と断熱の違いについて

先のオーバートークの件や、塗料のご説明をさせて頂く際、お客様からも「遮熱と断熱は同じなの？違いは何？」といったご質問も頂きますので解説していきたいと思います。

遮熱と断熱を簡単に表すと読んで字のごとく、

【遮熱】＝熱を遮る・・・塗料等
【断熱】＝熱を断つ・・・二重サッシ等

このような内容となります。

詳しく書くと、遮熱は「光・熱を反射」させます。

太陽の光に含まれる赤外線を遮ることによって温度の上昇を防ぐといったものです。（表面ではじくといったイメージです）

断熱は熱の伝達を断つ事で、温度変化を伝えないことです。（熱を通さないようにするイメージです）

例を挙げると、屋根と外壁は遮熱塗料を使って表面温度を上げず、窓を断熱効果がある二重サッシにして温度変化を低くするといったものです。

 

←断熱

そして、遮熱と断熱どちらの方が生活環境においての体感を感じやすいかというと断熱の方がその効果を感じやすいと思われます。

ただし、遮熱が必要ないわけではなく、場所に応じて特性を理解して使い分ける、または併せて使うことで効果を上げるといったことがよいでしょう。

4.最後に

現在様々な塗料が流通していますが、ご家庭で簡単に使えるものから、プロでも認定店でしか使用が許可されない特別な塗料もあります。

今回の遮熱も含めて、一見大きなくくりに見える種類の中にも、実は細かくランクや用途が分かれていますので、ご自宅の劣化状況や周辺環境などに沿った塗料選びと、根拠のある説明をしてくれる業者選びが重要です。

 

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